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空亡・天中殺・大殺界が当たらない理由

こんにちは、はやみです^^

占星術の理論・技術の中には「デタラメで根拠のないもの」もあります。

その代表とも言えるのが空亡・天中殺・大殺界です。

そこで今回は

  • 空亡・天中殺・大殺界とは何か?
  • なぜデタラメな技術だと言えるのか

この2点を解説していきたいと思います。

目次

空亡・天中殺・大殺界とは何か?

空亡・天中殺・大殺界は、どれも同じ意味です。

いずれも「何をやってもうまくいかない不幸な期間」という意味合いを持っています。

例えば、この期間に結婚した夫婦は必ず別れるとか、起業すると必ず失敗するとか、引っ越しすると新居で不幸が起きるなど…。

「とにかく悪いことが続く期間なので、対策としては何もしないで受け身でいてください」とアドバイスされます。

ちなみに

空亡は「四柱推命」での表現
天中殺は「算命学」での表現
大殺界は「六星占術」での表現

です。

空亡の種類

空亡には6種類あります。

  1. 子丑空亡
  2. 寅卯空亡
  3. 辰巳空亡
  4. 午未空亡
  5. 申酉空亡
  6. 戌亥空亡

天中殺の種類

天中殺も6種類あります。

  1. 子丑天中殺
  2. 寅卯天中殺
  3. 辰巳天中殺
  4. 午未天中殺
  5. 申酉天中殺
  6. 戌亥天中殺

ご覧の通り、空亡と表現が違うだけで中身は同じです。

大殺界の種類

大殺界には種類がありません。

というのも、そもそも六星占術というのが「空亡・天中殺の種類」から名付けられているからです。

  1. 子丑天中殺 = 水星人
  2. 寅卯天中殺 = 木星人
  3. 辰巳天中殺 = 天王星人
  4. 午未天中殺 = 火星人
  5. 申酉天中殺 = 金星人
  6. 戌亥天中殺 = 土星人

ようするに、水星人の人には子丑天中殺が、木星人の人には寅卯天中殺が巡ってくる、ということです。

空亡・天中殺・大殺界の理論とは?

空亡や天中殺の期間は「悪いことが起きる良くない期間」とされていますが、それは何故でしょうか?

背景にあるロジックを簡単に解説していきます。

理論の土台は干支暦

四柱推命も算命学も六星占術も、干支暦(かんしれき)を土台に作られています。

干支暦とは、上記のような「漢字二文字で暦を表したもの」です。例えば2022年は「壬寅」と表現されています。

そして、これら二文字の漢字は「天干」「地支」で構成されています。2022年「壬寅」の場合、天干が「壬」地支が「寅」です。

天干は「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」の10種類があります。

地支は「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の12種類があります。

まずはコレを抑えてください。

天干と地支を組み合わせて余った2つが空亡になる

天干は10種類で、地支は12種類です。

これを順番に組み合わせていくと、地支が2つ余ることになります。

そして、この余った2つのことを空亡・天中殺と呼んでいるわけです。

ではなぜ、余った2つが「悪い出来事が起こる期間」なのかというと、天干は「空間」地支は「時間」と解釈されているからです。

余るのは地支の「時間」ですよね。

つまり、空亡・天中殺の期間とは「自分が現実世界(空間)にいない状態で、時間だけが過ぎ去っていく期間」という解釈なのです。

だから何をやっても、地に足が着いていないから、うまくいかないと言われているんです。

以上が「空亡・天中殺・大殺界の理論」です。

空亡・天中殺・大殺界がデタラメだと言える根拠

たしかに「地に足がついてない状態で、時間だけが過ぎ去っていく期間」だと考えれば、何をやっても上手くいかないのは納得できる気がします。

しかし…!

空亡・天中殺・大殺界が「デタラメで当たらない」と言える根拠がいくつもあるんです。

今回は代表的な3つの根拠を示したいと思います。

① 干支の構成上「余り」など無い

まず第一に「天干と地支を組み合わせると、地支が2つ余る」という理屈は、ありえないんです。

たしかに天干は10種類ですし、地支は12種類です。が、干支には「余り」という概念は存在しません。

天干が10(癸)まで来たら、また1(甲)に戻って10(癸)まで進んでいくだけです。

大きさの違う歯車のように常にぐるぐると回り続けるのが干支であって、そこに「余り」なんてものはないのです。

ですから「地に足がついてない状態で、時間だけが過ぎ去っていく期間」もありません。

② 古典で「空亡は当たらない」と否定されている

東洋占星術の古典である「子平真詮」の中で空亡は笑止千万の技術と一蹴されています。

ようするに「地支が2つ余るから悪いことが起こるだって?そんなわけないじゃん」と、明確に否定されているということです。

算命学や六星占術も、四柱推命と同じ「干支暦」をベースに作られたものですから、天中殺も大殺界も否定されているということになります。

では、なぜ遥か昔に否定された技術が日本で蔓延しているのか?というと、江戸時代に中国から入ってきた四柱推命の本が空亡などの根拠のない技術を取り扱っていたからです。さらに、桜田虎門が翻訳を間違えたことで、当たらない技術+間違った解釈が日本中に広まってしまったのが原因です。

③ 統計的にも当たらない

今回の「空亡や天中殺が正しいか正しくないか論争」って、占い師以外の人からすればどうでもいい話ですよね。

「根拠とか理論とかどうでもいい。当たればよくない?」というのが正直な意見だと思います。

しかし残念ながら、統計的にも当たらないのが空亡や天中殺なんです。当たる確率は高く見積もって50%ほどでしょうか。

2回に1回は外れる技術なんて、お金をいただく鑑定ではとても使えません。真面目に占術を研究している鑑定士の方なら絶対に使わない技術。それが空亡・天中殺です。

さらに言うと、天中殺には陰転陽転という概念があります。

天中殺期間にも関わらず、良いことが続いている人に対しては「陽転してますね」と言います。悪いことが続いている人には「陰転してますね」と言います。

ようするに「後出しジャンケン」です。

まとめ

空亡・天中殺・大殺界はどれも同じ意味で「悪いことが起きる期間」とされています。

天干と地支を並べていった時に、地支が2つ余ることから「地に足がついてない状態で、時間だけが過ぎ去っていく期間」と解釈されています。

しかし、干支の構成上、地支が2つ余ることはありません。天干と地支は歯車のように常にぐるぐる回り続けるものだからです。

四柱推命の古典でも「空亡は笑止千万の技術である」と否定されています。統計的にも信憑性が低いため、真面目な占術家は空亡や天中殺を使っていません。

以上の理由から「空亡や天中殺はデタラメな技術である」と言えます。

精度が高く、的中率の高い鑑定を希望されている方は、空亡や天中殺を使っていない鑑定士を探すことをオススメします。

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