悪い運気とは、本当に『悪い』ものなのか?


さくや
タロット占星術師範(講師としても活動中)2023年10月にタロット占星術と出会い、2024年5月に上級鑑定士資格、2025年11月に師範資格を取得。接客業や福祉業界での経験から、人の生き方や心の在り方に深く関心を持つようになる。子育てに悩んでいた時期にタロット占星術と出会い、子どもの宿命を受け入れたことで心が救われた経験から、「生まれ持った特性を知ることの大切さ」を実感。占いを“未来を当てる道具”ではなく、“人生を深く生きるための哲学”として、多くの方に魅力を伝えるために奮闘中。
こんにちは、さくやです。
今回は「悪い運気」について、私が感じていることをお伝えしようと思います。
悪い運気は本当に悪いの?
悪い運気って、本当に“悪い”ものなのでしょうか?
前回のコラムでも「良いだけの運気」も「悪いだけの運気」もない、とお伝えしました。

では「悪い運気」をどう捉えたら良いのでしょう?
物事が上手く進まない・対人関係のトラブルが起きる・仕事で大きな失敗をする……。 こんなことが続くと「何が悪いんだろう?」「どうしてこうなるの?」と思います。

実際に自分の身に降りかかると嫌だし、できれば避けたい。
もちろん避けたいと思うのは自然なことですが、別の角度から見ると“転機の入口”になっている場合もあるんです。
「あの出来事があったからこそ、今の自分がある」
と思える経験はありませんか?
タロット占星術の考え方
タロット占星術でいう「悪い運気」は、人生が下降しているサインではありません。
世の中の物事は、常に移り変わり続けています。
良い状況も悪い状況も、ずっと同じ状態が続くことのほうが難しいですよね。
たとえ仕事が順調でも、人間関係が安定していても、必ず次のステージが訪れます。
「今までの延長線では進めないよ」
「一度立ち止まってみようか」
そんなふうに、現実が私たちにサインを送ってくれている時期なのです。
こうした時期は、これまで通りにいかなくなり、生きづらさを感じやすくなります。

人生に転機が必要な理由
では、なぜ立ち止まる必要があるのでしょうか?
「コンフォートゾーン」という言葉がありますよね。
人は本能的に、ストレスが少なく失敗のリスクも低い“安心できる場所”に留まろうとします。
いつもの考え方、いつもの行動、いつもの人間関係……。
それらに慣れていくほど、気づかないうちに変化しづらくなってしまうものです。
そんな“慣れ”の中で見えなくなっている部分に光を当ててくれるのが、世間で「悪い運気」と呼ばれる時期なのかもしれません。
そしてタロット占星術では、人は魂を成長させ、カルマを解消するために輪廻転生を繰り返していると考えます。
もし私たちの人生にそんな意味があるのだとしたら
いつもと変わらない、安定した幸せの中だけで、魂を成長させることはできるのでしょうか?

希望・再生の時
思い通りにいかない時期は、心に重さを感じます。
でもその出来事は、私たちを少しずつ“新しい自分”へと導いてくれることがあります。
思い通りにいかないからこそ
「いつもと違うやり方を試してみようかな」
「こだわっていたものを少し緩めてみようかな」
そんな前向きな動きを自然と後押ししてくれることがあります。
これこそが、世間で「悪い運気」と言われるものの裏側にある可能性だと、私は感じています。
その運気のことを、タロット占星術では「死神」と表現しています。
タロットカードにある「死神」も、 “一区切り” や “流れの変化” を示します。
その先には「再生」や「再スタート」という、新しい展開の余白が広がっています。

はやみ先生がこの時期を「死神の運気」と表現されたのも、
流れの切り替わりや、目に見えない可能性に気づいてほしい、
という思いが込められているのではないでしょうか。
たとえ悪い運気に見えても、その裏には次のステージへ進むための可能性があります。
その流れをあらかじめ知っておくことは、人生をより穏やかに、より確かに進めるための道標になると私は考えています。

さくや
タロット占星術師範(講師としても活動中)2023年10月にタロット占星術と出会い、2024年5月に上級鑑定士資格、2025年11月に師範資格を取得。接客業や福祉業界での経験から、人の生き方や心の在り方に深く関心を持つようになる。子育てに悩んでいた時期にタロット占星術と出会い、子どもの宿命を受け入れたことで心が救われた経験から、「生まれ持った特性を知ることの大切さ」を実感。占いを“未来を当てる道具”ではなく、“人生を深く生きるための哲学”として、多くの方に魅力を伝えるために奮闘中。





